乾燥の秋、ダメージケアを心がけましょう
夏に受けた紫外線のダメージと乾燥の季節により、秋はヘアダメージに悩まされる季節です。
以前「毛髪診断と素材対応」と言う記事でも書かせていただきましたが、ダメージした髪は膨潤して水を吸い込みやすい「親水」と言う状態になってます。
ここで簡単なおさらいです。
・親水毛とは?
髪が水を吸いやすく、吐きやすなっているスポンジのような状態。
シャンプーするとよく水を吸い込んでなかなか乾かないのに乾くとパサパサになるという状態の方は結構多いのでは?
紫外線などの生活ダメージ、パーマやカラーなどのダメージが原因で親水毛になってしまいます。
親水毛はパーマやカラー、そしてトリートメントの持続性か低いです。
わかりやすく説明すると、カラーやパーマをすると髪の中にダメージホールと言う穴が空いてしまい、そこに水が入り込んでふやけて髪の組織が緩んでしまってる状態です。
緩んで締まりの無い状態になってるのでカラーがすぐ抜けてしまったりパーマがダレてしまうのです。
それを髪の毛本来の姿「疎水」にもっていくのがヘアケアの鉄則です。
疎水も簡単におさらいしましょう。
・疎水毛とは?
生まれたての髪の毛の状態、phが等電点(4.5~5.5)に保たれ適度に水を吸収、放出し一定の水分量(11~14%)を髪が自らキープする事が出来る状態です。
髪の毛が最も安定し強い状態がこの疎水状態で、紫外線のダメージ等から髪の毛を守る為には疎水状態をキープするのが大事です。
また、髪の毛がこの状態だとパーマのカールがキレイに長持ちし、カラーの色持ちが良く、トリートメントの効果が持続します。
この「疎水」と呼ばれる状態に持っていく為に、水を吸い過ぎないようダメージホールを埋めてあげ、ふやけて緩んだ髪の組織を引き締めてあげる必要があります。
私達美容師はダメージした髪の毛を写真のようなタオルに例える事があります。
ダメージして組織が膨潤して緩んでしまうとダランと広がってしまい髪自体が太くなってしまってます。
すなわち、ダメージした毛先の収まりが悪いのは膨潤して髪の毛自体が太くなってしまってるからなのです。
膨潤してしまった髪は内部栄養分の流出やキューティクルの剥離が起きやすく、ダメージが加速しやすい状態です。
これから乾燥がますます気になる季節になってきますので、夏に受けたダメージを今のうちに補修し髪の毛が最も強い状態でいれる「疎水」の状態に整え、秋のダメージから髪の毛を守っていきましょう。
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本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。