オーガニック、無添加シャンプーについて

巷に溢れる『オーガニック』

オーガニックの言葉自体の意味は『有機の』で
通常は農薬や化学肥料を使わず有機肥料によって生産された農産物を言います。

実は日本はオーガニックと表示する為の検査基準があるのは有機農産物と有機農産物の加工食品だけで、オーガニック化粧品やオーガニックシャンプーなどは今のところ細かい基準が無いのです。

ですので、全体の99%が科学成分でも1%オーガニック原料を使っていればオーガニックと言えてしまうのです。

そして、安全そうな響きの『無添加』

無添加とは「表示指定成分が入っていない」ことを指します。

表示指定成分とは、昭和40年代に厚生労働省が指定した「ごくまれにアレルギーなどの皮膚障害を起こす恐れのある成分」102種類のことを指し、これらの表示が義務付けられていましたが、2001年の薬事法改正により、化粧品は全成分を表示することになり、表示指定成分はもちろん、それ以外の成分も記載されるようになっています。

そして、そのほとんどは約40年も前に指定されたもので、現在では化粧品原料の製造精製技術が向上しているため、症状はほとんど出ない言われています。

また、現在化粧品やシャンプーなどに配合されている化学成分は約5000種類にもなっており、どんどん新しい成分が作られています。

本来、指定成分を表示する目的は「アレルギー性のある成分」がその製品に入っているかどうかを消費者教えるためだったのですが、表示指定成分を含まない製品=「安全な製品」という認識に置き換わってしまったようです。

そして、実はオーガニックと同じく『無添加』の規準や定義は法律で決めらていません。

表示指定成分以外のものも「無添加」とするシャンプーも多くあり、何が無添加なのかは製品ごとに異なります。

書かれている成分や説明をよく読んで、消費者自身が判断しなければなりません。

多いのがパラベンを使用してないシャンプー、パラベンとは保存料で、保存料を使ってないシャンプーは通常一週間もお風呂場に置いておいたら腐ります。

冷蔵庫で保存して下さい等の指定がない限りは何らかの保存料が使われているでしょう。

その保存料がパラベンより毒性の強い場合もあります。

このようにオーガニック、無添加は必ずしも安全ではないのが現状です。

他の記事でもよく書いているのですが、シャンプーの良し悪しは「洗浄剤の質」で決まります。

シャンプーボトルの裏面を見ると成分表示が書いてあるのですが、1番最初に水が書いてあり、その次に書いてあるのがそのシャンプーのメインの洗浄剤=界面活性剤になります。

この洗浄剤と水がシャンプー剤の8割程を構成してるので、この部分の質の良し悪しがシャンプー剤の質を決めてしまいます。

特に市販のシャンプー剤の多くは石油から生成されたラウレス硫酸Na(もしくはラウリル硫酸~、パレス硫酸~など)という洗浄剤が使われてます。

ラウレス硫酸Naは安価なので多くのシャンプー剤に使用されてますが非常に刺激性が強く洗浄力が強いのが特徴、実は台所用洗剤に使われてる洗浄剤の仲間なのです。

どんなに良いオーガニック成分が使われていても、無添加だと言われていても、シャンプーのメイン成分がこのような物を使っていたら安全とは言われません。

このような刺激性の強いシャンプーで毎日頭皮や髪の毛を洗っていると髪や頭皮のダメージはもちろん、カラーの色落ちが早かったり、パーマやストレートパーマの持ちが悪くなることにも繋がってしまいます。(詳しくは「市販のシャンプーで良いものはありますか?」を読んでください)

ノンシリコンもそうです。

ノンシリコンだと言われていても、シリコンより残留性の高い鉱山油が使われてるケースもあります(詳しくは「ノンシリコンって本当に良いのですか?」をご覧ください)

オーガニックや無添加が悪いわけではありません。

ただ、表向きの綺麗な言葉に惑わされ、シャンプーの良し悪しの本質が見えてないケースが多く見受けられます。

オーガニックや無添加=100%良いものとは思わず、シャンプーの本質を見て良いシャンプーを選んでいただき、使っていただきたいと私は考えます。

シャンプーは頭皮や髪の状態、ヘアスタイルも考慮して選ぶのが1番なので、分からない時はお気軽にご相談下さい。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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