グリオキシル酸の健康被害について

最近ニュースで酸熱トリートメントや縮毛矯正剤に含まれてる事のあるグリオキシル酸で急性腎障害が起きたというニュースが報じられました。

簡単にニュースを抜粋しますと、海外で酸熱トリートメントというグリオキシル酸が含まれたトリートメントを使用したところ、時期の違う3回とも嘔吐や下痢、発熱、背部痛などの症状が起こり腎機能の指標である血液のクレアチニンの数値が正常範囲から1.5から2.0mg/dLまで急上昇しその後速やかに正常に戻ったようです。
その事例を受け動物実験を行ったところ皮膚から吸収されたグリオキシル酸が肝臓で代謝されてシュウ酸カルシウムとなり腎臓に沈着して急性の腎障害を来したことが動物実験でほぼ実証されたようです。

これから酸熱トリートメントや縮毛矯正を受けられるお客様の中にはニュースを見て不安に思われている方もいらっしゃると思いますが、現在151eではグリオキシル酸を含む薬剤の扱いはございませんので、その点はまずは安心していただいて大丈夫です。

まだ検証中の事例で確かな事は言えませんが、今までグリオキシル酸を含んだ施術を受けて不安になっている方も多いと思いますので、美容師として現場でグリオキシル酸を扱う立場としてあくまでも個人的な主観を交えたお話させていただきます。

このニュースを見ると経皮吸収で腎機能障害が起きたと報じられていますが、まずグリオキシル酸を含む酸熱トリートメント剤や縮毛矯正剤は毛髪に塗布する際、地肌につけないように最低根本1cm程は空けて塗布するケースがほとんど思いますので通常のサロンワークで経皮吸収で健康被害が出るほど皮膚に付着する事は考えにくいのではとまずは思います。
また、塗布したグリオキシル酸を洗い流す際にお湯に溶け出したグリオキシル酸が頭皮に流れる事はあると思いますが、お湯ですぐ流れて行くと思うのでそのタイミングでの経皮吸収も考えにくいのではと思います。

このように皮膚につかないような正しい使い方をしていれば必ず健康被害が出るものではないのかもとも思いますが、皮膚に付着する事によって経皮吸収され健康被害があるという医学的エビデンスも出たので今後は注意が必要かと思います。

引き続き情報を精査しながらお客様に安心していただける様務めさせていただきます。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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