キッチンコスメ
最近インターネットでマヨネーズヘアパックが流行っているとの記事を読みました。
実は私もお客様にマヨネーズを髪につける事をオススメした事があります 笑
でも、一つ気をつけなければならないのが普通のトリートメントの代わりにマヨネーズを使った方が髪の毛がツヤツヤになるわけではないのでご注意を!
マヨネーズは卵、油、お酢で構成されてます。
卵は保湿効果があるので生卵パックをされてる方もいますし、卵殻膜からは卵殻膜ケラチンが抽出できトリートメントに利用されたりしてます。
油は文字通り油、髪の表面に着くとツヤは確かに出ます。
お酢は酸性です、実はこの酸性のお酢が私がお客様にマヨネーズヘアパックをオススメした理由の肝です。
何度も他の記事で書いていますが髪の毛はpH4.5~5.5の酸性側で最も安定します。
ヘアカラー、パーマ等の技術ではアルカリ性の薬品を使う事が多いですが、151eで施術する場合はきちんと酸性側に戻してからお客様にお帰りいただき、ホームケアもきちんとしていただいてるので大丈夫なのですが、問題はホームカラーをされているお客様です。
箱からカラー剤を出して調合して髪に塗る→シャンプー→トリートメント→終了
これがホームカラーの工程になりますが、これじゃ髪の毛がアルカリに傾いたままです。
アルカリに傾いた髪は常に膨潤してる状態、皮膚で例えると水を吸ってふやけてる状態です。
髪も膨潤してると非常に不安定な状態です。
美容室では「酸リンス」と言うものを使い髪の毛を酸性側に戻す処理をしますが、ホームカラーではこれが出来ません。
そこで出てきたのがマヨネーズ!
お酢が入っているので髪の毛をマヨネーズヘアパックする事でアルカリ性から酸性側に戻すお手伝いをしてくれます。
酸リンス代わりですね。
お酢をそのまま使ったりすると酸度が強すぎて逆に
酸によるダメージが出てしまうので、お酢の濃度が薄まってるマヨネーズは使いやすいのです。
※マヨネーズがあればホームカラーをして良い訳ではないので誤解しないでください!あくまでも応急処置の話です。髪用の物ではないので効果は完全ではないですし、他にも過酸化水素を除去しなければならないので、カラーは絶対美容室でしましょう!どうしても美容室でカラーできない人に向けてのアドバイスでした。
このようにキッチンにある物を代用して美容に用いる事を「キッチンコスメ」といいます。
他にも
ポカリスウェット
はちみつ
オリーブオイル
米のとぎ汁
うどんの茹で汁
味の素
などなど、
髪がしっとりしたりサラサラしたりするものが意外にキッチンには沢山あります。
ただ、これらを使った方がトリートメントよりツヤツヤサラサラになるかと言えばそのようなことではないのでご注意を!
上記のような物から抽出した栄養成分を髪の毛に効きやすいように精製して作り出されているのが普段お使いの製品なのです。
浸透しやすくしたりするにはやはり科学の力が必要だったりするのです。
先人達の知恵を現在の科学の力で使いやすく精製されてる良いものが沢山ありますので、そのような物を使うのが1番良いと思います!
この季節は乾燥が気になるので保湿成分たっぷりのはちみつ入のトリートメントなんて特にオススメですよ。
興味のある方は気軽にお問い合わせください。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。